資格取得と実務の関係性は筋トレとスポーツの試合の関係性に近いと感じた話

資格取得と実務の関係性は筋トレとスポーツの試合の関係性に近いなと感じる。資格取得したところで実務に直接つながらないのは筋トレをしても試合に勝てるとは限らないのと同じである。だったら試合をしたほうがよいということだ。試合をしまくれば実践に必要な筋肉はある程度つく。
※ややこしいが、ここでは「資格取得と実務」⇔「練習と試合」の対応付けはしていない。あくまで筋トレ。練習と試合はどちらかというと同じ分類にしている。

 

しかし、筋トレと試合の例えで失敗している点が一個ある。それは、スポーツの場合はどんなスポーツであれ、試合をすれば身につく筋肉はある程度同じであるが、実務の場合は「身につく筋肉が極端に偏ってしまうケース」が往々にしてあることだ。腕しか降らないスポーツだったり、親指しか動かさないスポーツが実務にはあったりする。

 

ここでは筋肉の種類と知識の種類を対応付けている。自分がIT業界にいるということもあり、ここでは知識をIT関連に限定する。インフラエンジニアといっても、特定のアプリケーションのことしか実務ではやらないということもある(という人もいる)。ネットワークまわりは知っていても、サーバやDB関連はあまりやらない、という人もいる。実務ではそれで当面は大丈夫ということもある。そうなると身についている筋肉に偏りが出てくることになる。異常に発達した親指ということありうる。
※私は全般的にすべての仕事をやっているぞ、という方もいるだろうけれども、そういう方は仕事の運もよかったということだし、それでいいのである。

 

自分が鍛えていない筋肉を自覚させる、という点で資格取得は意味がある。資格取得の意味はそれ以上でもそれ以下でもないと私は思う。新たに筋肉を鍛えることで試合で役に立つときがあるかもしれない。でも、試合に勝ちたかったら、筋トレ以外にも重要な要素はたくさんある。その競技におけるテクニックや技を覚えたり、チームメンバー間の連携だったり、複合的に考える必要がある。実務を通じて成果を出したいという人が資格取得のみ力を入れるのはあまり効率的でないのは上記のたとえから自明である。試合に出よう、そして足りてない筋肉を鍛えよう。

 

なお、サラリーマンは違うスポーツをやるように命じられることもある。そういったときに違う筋肉を鍛えておけば、スムーズに試合に出れるかもしれない。資格取得をする人というのはそういう心理があって、勉強している人もいるかもしれない。でも、この例えでわかるとおり、資格取得(≒筋トレ)はアプローチの一つであって、自ら違うスポーツに参加して(≒転職や部署異動)、試合の中で鍛えるという手だってある。

 

話が変わるが、世の中には「筋トレが趣味」という人もいる。同様に資格取得自体が趣味という人もいる。己を鍛えることに喜びを感じるという点で共通点があるように思える。私も資格取得はわりと趣味的な面もある。仕事の面もあるが、ゲームの延長感覚で解いていることもある。「資格取得なんか意味がない」という人がいるが、ただの趣味の延長に過ぎない人もいるのを理解してもらいたいと思うときがある。

 

ちなみにこれだけ筋トレに例えているが、筋トレはほとんどしないし、スポーツもあまりしないし、昼に天一でラーメンを食べているときにふと資格取得について思いついたことを言葉にしているだけである。

 

※ここまで書いて思ったが、業務独占資格や入札案件で資格取得者が必須であるといった、業務上必須の話は別。

 

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